最近、衛生士学生の就職先を決める大きな要素は、
その医院のスタッフと仲良くできるかどうかだとも聞きます。
確かに25年前の私も、歯科衛生士の業務内容云々ではなく、院長や先輩衛生士と早く打ち解ける努力と気を使いました。
そして一人前に仕事が出来るように誰よりも早く出勤したり、雑務は自ら進んでしたりしたものでした。
しかし、このような振る舞いをするのが当たり前だった時代は遥か昔であり、今では学生が就職してくれるように、 あるいはスタッフが辞めないようにと、新人を厳しく育てることが無くなってきています。
このような甘い環境を当たり前と思い、切磋琢磨には程遠い仲良しの人間関係に慣れてしまうと、 仕事や人間関係に慣れてきてきた頃(2〜5年)、壁にぶち当たり、その壁を乗り越えられないことがよくあります。
その結果、結婚で仕事を辞めるか、妥協して自信のない衛生士のまま働き続けるか選択する日が訪れます。
これではいけないと気持ちを改め、転職先で新人として一からやり直すのか。いずれにしろ専門職として苦労し、努力する時期は必ずやってきます。
復帰後、頭や気持ちではこの努力がしたくても、家族の協力や自分の体力がついていかないこともありますから、 苦労はやはり20代にしておくべきだと思います。