専門職である以上、日々自己研鑽は必要です。とくに復帰を考えている衛生士、あるいは復帰したばかりの衛生士には、忘れかけている知識を取り戻すためにも、その努力は欠かせません。
しかしここで多くの衛生士が「教わったことがない」「勉強の仕方がわからない」と自分のできない事に言い訳をします。
ここで彼女たちに求められていることは自ら進んで学習する姿勢(自己研鑽)なのです。
SRPができない理由を「学校でキュレットの使い方を教わらなかった」「前の病院ではアシスト業務ばかりだった」と言います。もちろん医院側も、 はじめからすべての衛生士業務ができると 期待はしていませんし、その人の得手、不得手を考慮しながら少しずつ出来る事を増やしてもらいたいと考えています。自分よりかなり年下の衛生士と肩を並べて働いていくわけですからその中で自分がどんなポジショニングで働くことが出来るかを考えて欲しいのです。
つまり、仕事も子育てと同じなのです。生まれきた我が子を、手取り足取り教えてもらいながら子育てしてきた人がいないように、 周囲のサポートと雑誌や友人などの情報から、悪戦苦闘の中で子育てと奮闘してきたはずです。
臨床ではその対象者が、我が子から患者さんのためになり、日々奮闘する中で仕事の面白さ、患者さんへの思いやりや衛生士としての愛情が芽生えてくるのです。