ホーム>ちょっと知っとこ〜プチ特集〜

vol13敬語について知ろう

4月から社会人になったスタッフのみなさんは、人と接する上で敬語がとても大切なことに気づいた方も多いはず。 既に社会人のみなさんも、毎日敬語を意識されていると思います。 しかし、最近は間違った敬語を使う人が増えているそうです。 そこで今回は、きれいな敬語が話せるように、敬語についてご紹介します。
敬語とは?

目上の人を敬い、相手の立場を自分よりも上にする言い方です。 敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があり、相手や自分の立場、状況などによって使い分けます。
●尊敬語 … 目上の人に対して、相手を敬い立場を上にする言い方
●謙譲語 … 自分や身内の立場を低め、相手を敬う言い方
●丁寧語 … 文頭に「お」、語尾に「です」「ます」「ございます」などを付け、状態や事柄に対して丁寧に表す言い方


間違えやすい敬語

正しいと思って使っていた敬語も間違っていることがあります。ここで一度、間違えやすい敬語を見ておきましょう。

●尊敬語と謙譲語の使い間違いに注意!
尊敬語は相手を高める言い方、謙譲語は自分や身内の立場を低める言い方なのですが、使い方を間違えがちです。次の例は間違えやすいので、注意しましょう。

例1:患者様に対して
× 「診察券をご持参ください」
「診察券をお持ちになってください」
しるし 相手が患者様なので、相手を高める尊敬語を使いましょう。
例3:自分の医院のことで
× 「院長なら、いらっしゃいません」
「院長なら、おりません」
しるし 身内のことなので、謙譲語を使いましょう。
例2:自分のことで
× 「後でお電話します」
「後で電話をいたします」
しるし 自分自身の行為なので、尊敬語の「お」をつける必要はありません。
イラスト1

●二重敬語に注意!
二重敬語とは、ひとつの単語に対してふたつの敬語がかかったことを言います。
例:「おっしゃられる」
言う」というひとつの単語を、「おっしゃる」と「られる」というふたつの尊敬語で表してしまっています。
「おっしゃる」が正解です。
※「おいでになられる」や「ご覧になられる」も二重敬語なので注意しましょう。
これだけは覚えておこう

敬語を使おうとして、おかしな敬語を話してしまったり、とっさに出てこなかったりする時がありますよね。 そこで、最低でもこれだけは覚えておきたい敬語をご紹介します。医院内でぜひご活用ください。

●承諾するとき
「わかりました」
矢印 「かしこまりました」
「承知いたしました」
●断るとき
「できません」
「わかりません」
矢印 「いたしかねます」
「わかりかねます」
●謝るとき
「ごめんなさい」
「すみません」
矢印 「申し訳ございません」
●感謝するとき
「ありがとうございます」
矢印 「恐縮です」「恐れ入ります」も
覚えておくとよいでしょう。

まとめ
敬語は社会人として基本的なマナーです。 きれいな敬語を話せば、患者さんへ印象良く、気持ちよい対応ができますね。 敬語はこの先もずっと使う大切な言葉です。使い慣れることも大切なので、少しずつでも正しい敬語を話すように意識してみましょう。


イラスト2参考HP
・All About
「あなたはこの言葉を尊敬語で言えますか?」
「それって合ってる? オフィスの敬語」