
4月から社会人になったスタッフのみなさんは、人と接する上で敬語がとても大切なことに気づいた方も多いはず。
既に社会人のみなさんも、毎日敬語を意識されていると思います。
しかし、最近は間違った敬語を使う人が増えているそうです。
そこで今回は、きれいな敬語が話せるように、敬語についてご紹介します。

目上の人を敬い、相手の立場を自分よりも上にする言い方です。 敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があり、相手や自分の立場、状況などによって使い分けます。
●尊敬語 …
目上の人に対して、相手を敬い立場を上にする言い方
●謙譲語 … 自分や身内の立場を低め、相手を敬う言い方
●丁寧語 … 文頭に「お」、語尾に「です」「ます」「ございます」などを付け、状態や事柄に対して丁寧に表す言い方
●謙譲語 … 自分や身内の立場を低め、相手を敬う言い方
●丁寧語 … 文頭に「お」、語尾に「です」「ます」「ございます」などを付け、状態や事柄に対して丁寧に表す言い方

正しいと思って使っていた敬語も間違っていることがあります。ここで一度、間違えやすい敬語を見ておきましょう。
●尊敬語と謙譲語の使い間違いに注意!
尊敬語は相手を高める言い方、謙譲語は自分や身内の立場を低める言い方なのですが、使い方を間違えがちです。次の例は間違えやすいので、注意しましょう。
例1:患者様に対して
例3:自分の医院のことで
× | 「診察券をご持参ください」 |
○ | 「診察券をお持ちになってください」 |
![]() |
相手が患者様なので、相手を高める尊敬語を使いましょう。 |
× | 「院長なら、いらっしゃいません」 |
○ | 「院長なら、おりません」 |
![]() |
身内のことなので、謙譲語を使いましょう。 |
例2:自分のことで
× | 「後でお電話します」 |
○ | 「後で電話をいたします」 |
![]() |
自分自身の行為なので、尊敬語の「お」をつける必要はありません。 |

●二重敬語に注意!
二重敬語とは、ひとつの単語に対してふたつの敬語がかかったことを言います。
例:「おっしゃられる」 言う」というひとつの単語を、「おっしゃる」と「られる」というふたつの尊敬語で表してしまっています。 |
![]() |
「おっしゃる」が正解です。 ※「おいでになられる」や「ご覧になられる」も二重敬語なので注意しましょう。 |

敬語を使おうとして、おかしな敬語を話してしまったり、とっさに出てこなかったりする時がありますよね。 そこで、最低でもこれだけは覚えておきたい敬語をご紹介します。医院内でぜひご活用ください。
●承諾するとき 「わかりました」 |
![]() |
「かしこまりました」 「承知いたしました」 |
●断るとき 「できません」 「わかりません」 |
![]() |
「いたしかねます」 「わかりかねます」 |
●謝るとき 「ごめんなさい」 「すみません」 |
![]() |
「申し訳ございません」 |
●感謝するとき 「ありがとうございます」 |
![]() |
「恐縮です」「恐れ入ります」も 覚えておくとよいでしょう。 |

敬語は社会人として基本的なマナーです。
きれいな敬語を話せば、患者さんへ印象良く、気持ちよい対応ができますね。
敬語はこの先もずっと使う大切な言葉です。使い慣れることも大切なので、少しずつでも正しい敬語を話すように意識してみましょう。


・All About
「あなたはこの言葉を尊敬語で言えますか?」
「それって合ってる? オフィスの敬語」