
7月7日は七夕の日です。
診療室や待合室に、笹の葉を飾る医院さんも多いのでは。七夕は奈良時代から行われている日本の行事で、1年間の重要な節句をあらわす五節句のひとつにも数えられています。
今回は、古くから親しまれている七夕についての、ちょっとしたまめ知識をご紹介します。

七夕の日に、そもそもどの星を見れば良いのか、みなさんご存知ですか?まずは七夕の星について、基本的なことから知っておきましょう。
●ベガとアルタイル
七夕の頃にひときわ明るく輝いて見える星、それが織姫星こと「ベガ」と、彦星こと「アルタイル」です。 そして、2つの星の間をはばむ大河のように横たわる無数の星くずが「天の川」です。 七夕の日は、東の方角で、深夜0時頃にちょうど頭の上あたりに見えます。ぜひチェックしてみてください。


七夕伝説といえば、有名なのが、織姫と彦星が1年に1度、天の川をは挟んで会うという話。 実は、この話は中国の民話がもとになったと言われてます。 七夕伝説は、世界各地に星座や天の川にまつわる話が存在しており、さらにその国の地域によって、いくつもの七夕伝説が語り継がれています。 北ヨーロッパの方では、天の川を天上界に通じる橋や道に見立てることが多いそうです。
世界中で様々な伝説を語り継ぐ2つの星は、夏を代表するロマンチックな星座なんですね。
世界中で様々な伝説を語り継ぐ2つの星は、夏を代表するロマンチックな星座なんですね。


七夕飾りの始まりは、奈良時代に、中国にならって色の濃い五色の糸を星にお供えする習慣からだと言われています。
その後、江戸時代からは短冊に願い事を書いて笹に飾る風習が広まりました。
現在では、願い事を書いた短冊と一緒に、夏の風物詩をかたどったものも飾られるようになっています。
飾りにはひとつひとつに意味が込められているものもあるので、いくつかご紹介します。

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●紙衣 女の子の裁縫の腕が上がるように |
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●屑籠 整理、整頓、物を粗末にしないように |
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●短冊 願い事が叶うように |
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●網 豊漁になるように |
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●千羽鶴 家族が長生きできるように |
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●吹き流し 織姫のように機織が上手になるように |

このまめ知識を頭に入れておけば、いつもとはちょっと違った七夕を過ごせるかもしれませんね。今年もそれぞれの七夕を楽しみましょう。

★参考HP
京都 地主神社 「七夕特集」